きらきらしている。

舞台が好きな話とかをします。

寂しさは誰にも否定できない。

5年以上追いかけてきた舞台シリーズの大千秋楽が終わって2週間が経過しました。

 

↓大千秋楽の朝に寂寥感に襲われまくって書いたブログ

hakumaidane.hatenablog.com

 


ありがたいことに役者たちによるツイッター公演はのんびりと続いており、今日も出演者同士によるLINELIVEがあったりします。ありがたい。わたしのTLは毎日その作品の話をするフォロワーたちで埋まり、わたしも別の舞台を見たり、ソシャゲに忙しかったりする毎日です。

 

でも、正直、やっぱりまだまだ寂しい。

 

1時間以上カテコをやった前例があるくらい、その作品の大千秋楽というのは「特別」で、今回は最後だし、もう何時間やってもいいよ~!とみんなで笑いながら話してました。もうみんなでおつかれさまの乾杯でもしながら色々話せばいいよ、って。会場ロビーの電子掲示板に終了予定時刻が書かれていて、それが普段より三十分長いくらいの時間で、「絶対終わんないよね~」なんて話してました。


けれど、ふたを開けてみれば今まで(現シリーズ)で一番短いカーテンコールでした。


キャストみんなの挨拶もあっさりで、少なくとも20分くらいは話されていた演出家さんの挨拶だって体感5分ほどで、最後も観客と全員で作品名を叫んだらキャストが全力で左右にダッシュではける、というあっけらかんとしたもの。大阪楽でも同じ感じで作品名を明るく叫んで(イメージとしては映画の大ヒット挨拶)キャストがダッシュしてはけて笑いに包まれる、って感じだったんですけど、まさかそれを大千秋楽でやると思わなくて(笑)え、本当にこれで終わり?となりながら、終わりたくなくて拍手を続けていました。完全に客電がつき、緞帳がおりてきても、わたしたちは拍手をやめられなかった。

 

緞帳がおりた時点で、もう舞台上に誰かが現れることはないとわかっていたけれど、それでも、次回作発表もないこの状態でわたしたちが拍手をやめてしまったら、本当に、本当に、この作品が終わってしまうと思っていたから。だからわたしたちは強く、大きく、拍手をした。

 

やがて劇場のスタッフさんが退場を促しにやってきて、ゆるゆると拍手の音は小さくなる。荷物を持って、劇場を後にする。泣いてしまって席をたてない人、ロビーで抱き合って泣いている人、顔を伏せたままあげられない人。遠い昔に経験した、卒業式のようだった。わたしも泣きながら、あまりにもあっさりとカテコが終わってしまって茫然としてしまった。だって、これじゃまるで明日も明後日も公演が続くみたいじゃん。そんなことを友達に言ったと思う。いろんな感情がまぜこぜになったまま、「〇〇が終わっても友達でいようね」なんて、この作品を通じて仲良くなったフォロワーたちと写真を撮って、劇場を後にした。(そのまま15人くらいでカラオケにいった)

 

大千秋楽の翌日から、何をしていいかわからなくなって、毎日仕事を寝坊した。(フレックスだからどうにかなった)妹が泊まりに来た日だけは起こしてもらって定時に行けたけど、その翌日は2時間寝坊した。不良OLがいつも以上にダメダメな2週間だった。

 

新シリーズ一区切り、といいつつも歴代のキャストや制作陣が感傷的なツイートやブログを更新しており、そのひとつひとつが胸を刺した。こんなこと今までなかったから、どうしていいかわからない。5年以上お金と時間と感情を捧げてきたものがぽっかりなくなってしまって、いや、魂に刻まれているからわたしの中からは永遠になくならないんだけれど、物理的に目の前で見ることができなくて、寂しくないわけがなかった。この寂しさを否定することは誰にもできないと思うので、今は思う存分寂しさを味わっている。

 

自分の目で見たものを最後の舞台にしたくて、ニコ生配信も期限ぎりぎりに買った。(今日見る)
まだまだ寂しい。こうならないようにソシャゲのアイドルたちに心を寄せていたのに、やっぱり生で見続けたものには今のところ勝てそうにない。

 


長い間追いかけた現場がなくなった人へ、「こうやって私は立ち直りました」があったら教えてください。